2010年12月1日水曜日

記念庭苑内の池の浚渫について

  都立石神井公園の東南部に「記念庭苑」と言われるエリアがあります。この中に小さな池がありますが、近くこの池が浚渫されることになり、11月末から東京都により水質等の調査が始まりました。工事の詳細は不明ですが、この10年間なかった動きです。

  SSFの目的が、①荒廃が目立っている石神井公園の再生・保全、②汚濁している池の水質浄化、にあります。公園管理を担当している東京都公園協会と協力して平成19年度春から取り組んできました。

  特にこの記念庭苑は歩行路も草が茫々と茂り、アオキ、シュロが伸び放題でした。自転車のとおりね家にはかなりの勇気が必要のような場所でした。

  発足したばかりのSSFの試金石(腕試しの場所)として、この辺り一帯の整備が割り振られたのです(と思っています)。整備作業は20年1月から始めました。1週間に2回程度、1回3,4時間の作業を3~4人で、3か月間でこの作業を完了しました。桜シーズンには桜見物のシートがあちこちに張られ、幼稚園児の遊びの場となりました。嬉しかったですねえ!

 池の中島の草刈も行ないました。草地は背丈以上の竹、雑木が茂っていました。島の中にバック類の投棄がありました(現金はありませんでした)。苦労したのは4、5mの水辺を渡ることでした。30㎝を超える粘るヘドロに足をとられ、埋没している枝に邪魔されたことでした。長さ10mの木もありました。悪臭も相当なものです。何しろ、雨などの溜り水を強制的に循環させていただけでした。浚渫することと、水を他から常に誘導する必要性を感じました。

  --こうした過去があったので、今回公園サービスセンター(SS)から連絡を受けて、大変うれしく思いました。梅田所長と連絡をとりました。「せっかく都が動いて浚渫してくれるなら、池だけでなく石神井池につながる流路もお願いしたい」と申し上げると、梅田所長も「私もまったく同感です。東京都に話を致します」と、力強く言ってくれました。    

  今回の浚渫の動きが記念庭外苑に止まらずに、三宝寺池、石神井池、ひょーたん池の浚渫(かいぼり)につながってくれることを願っています。両池のかいぼりが成った後は、「石神井池を、地域のお祭りとしての市民によるかいぼり祭り」を行なうことが私 の夢です。                 (佐藤 英)

 

写真左上:SSF会員による記念庭苑池清掃作業の様子

写真右上:記念庭苑中之島の様子(清掃前)